ママ友で作る缶バッチ

一年に一度、美大卒のクラスメイトとイベントを開催しています。ママだけど、クリエイティブな活動を今でも頑張っている友人たちを集めて、グループ展および物品販売をしています。そこでは、子供たちに絵を描く楽しさを知ってもらうためのワークショップなんかもしていて、毎年そこそこの来客数のあるイベントです。数年前から、イベントに来たお客さんへ配布する、ノベリティーを作ってみない?

という話になり、出展するクリエーターさんに最低1柄で、個々で用意できるだけでOK,という条件でオリジナル缶バッチを作ってもらうことになりました。オリジナル缶バッチを作るのは比較的簡単で、機械さえあれば、自分で作ることもできますが、安全ピン仕様のものがなかなかないのです。面倒な場合はネットでもオリジナル缶バッチを作ってくれる業者があるので、そこに頼むこともできます。私たちは、毎回物品がそこそこ売れているので、業者に頼んで安全ピン缶バッジを30個程作ってもらっています。

30個といっても、そんなに高くもなく、安い業者を探せば安価で作れるところがあるので、価格を比較して選びました。本当は売ればいいのでしょうが、グループ展となると、なかなか身内以外のお客さんに来てもらうことが難しいんですよね。最初の数回はそれに悩みました。集客しないと雑貨も売れない、作品も見てもらえない。来ていただいたお客さんに何かお得感を感じてもらい、なおかつ自分の作品をたくさんの人の目に留まるようにしたい。そこで、考えたたのが、オリジナル缶バッチの配布でした。

グループ展のDMに「1日先着数量限定で、クリエーターさんのオリジナル缶バッチで安全ピンのものをプレゼント♪なくなり次第終了!」と入れて配布しました。この作戦の反響がすごかったのはいうまでもありません。近所の方が、何かもらえるなら…と来てくれる、そして缶バッチをカバンとか洋服につけていただく、それをそのお客さんの友人が見て「これかわいい!」となり、そしてその友人の方が足を運んでくれる。

また、作家さん達に「このオリジナル缶バッチは自分の名刺代わりだと思って、気合を入れてください」とお伝えしたのもよかったのかもしれません、どれもこれも、金額を付けて売っても問題ないくらいのクオリティーのものばかりです。この評判が口コミで広がって、年々イベントの集客数が伸びで、毎年イベントは大勢の方々が来てくれるようになりました。

また、イベントの規模も大きくすることもできました。缶バッチといえど、侮るなかれ。心を込めて作ったものは、人に伝わるものなのですね。